年上同期の独占愛~ずっと側に
終わり
それからクリスマスまでの間、林君とほとんど逢えないままだった。平日の昼間社食で一緒になったのが2回ほど。夜や休日のデートはできないままだった。それもあり、クリスマスデートはとても楽しみにしていた。付き合ってすぐに言った温泉以来だ。
ところが、会ってすぐに林君が、ごめん、と謝ってきた。
「今日、泊まれなくなっちゃったんだ。明日から出張になっちゃって、朝一番の新幹線で大阪に行かなきゃなんだ。食事だけになっちゃうけど、ごめん。」
・・・今日はずっと一緒にいられると思っていただけに、ショックだった。だけど、仕事なら仕方がない。
「大変だね。出張。朝一番って始発で行くの?」
「うん。ちょっとトラブルで。年末年始休みに入るからそれまでには解消しないといけなくてさ。本当にごめんね。」
年末年始・・・このトラブルが解決しないと、年末年始も一緒に過ごせないのだろうか。少し不安になるが、仕方がない。
林君はクリスマスプレゼントに私が欲しがっていた腕時計をくれた。私は長財布をプレゼントした。まさか貰えると思ってなかった!とにっこりして受け取ってくれた。
さて・・・泊まると言って家を出てきたのに、家に帰るのは気まずい。泊まるあてと言えば弘美くらいしか思いつかないが、今日は彼氏とデートだろう。
家に帰ってもいいのだが、帰る気にならない。もうこうなったらレイトショーでも見て、明日の朝帰ろうかな、と思い立ち、林君と別れた後映画館に向かう。終わるのは・・・4時半か。映画終わって、このまま品川駅に行けば、林君を見送れるかな。。なんて思いながら、映画を見る。
以前から見ようと思っていた半年前に話題になったハイウッド映画だ。大人の恋愛映画だ。途中で寝ちゃうかな・・とちゃんと見れる気がしなかったが、結局最後までかなり夢中になって見てしまった。
映画館を出て、朝日を浴びながら公園の横を歩く。ジョギングしている人がかなりいる中、クリスマスの朝疲れ切った様子で歩く私はどう見えるだろう。本当だったら林君と一緒に朝を迎えていたはずだったけど・・と仕事なら仕方がないと思いながら、拗ねている自分を持て余してしまう。
気持ちを切り替え、大阪に向かう林君を笑顔で送りだそう。
品川駅につくと、不覚にも始発がちょうど出る時間だった。林君にメッセージを送るが、既読が付かない。宣言通り本当に始発に乗ってしまったのだらもう間に合わない。次の新幹線まであと10分ある。一応ホームまで行くが、まだ既読がつかないため、電話してみる。5回以上コールしても出ないので諦めようとしたら、「もしもし」と林君の声が聞こえた。すごい雑音だ。これは・・・新幹線の中だな。
「萌々ちゃん?おはよう。随分早いね。」
「今ね、品川駅にいるの。もう行っちゃったよね?」
「え?なんで品川?」
「見送りにきたんだけど、会えなくて残念。」
「・・・萌々ちゃん、来てくれたんだ。ごめん、こんな朝早くに。昨日も、急にキャンセルしてごめん。」
「ううん。お仕事、がんばってね。」
ところが、会ってすぐに林君が、ごめん、と謝ってきた。
「今日、泊まれなくなっちゃったんだ。明日から出張になっちゃって、朝一番の新幹線で大阪に行かなきゃなんだ。食事だけになっちゃうけど、ごめん。」
・・・今日はずっと一緒にいられると思っていただけに、ショックだった。だけど、仕事なら仕方がない。
「大変だね。出張。朝一番って始発で行くの?」
「うん。ちょっとトラブルで。年末年始休みに入るからそれまでには解消しないといけなくてさ。本当にごめんね。」
年末年始・・・このトラブルが解決しないと、年末年始も一緒に過ごせないのだろうか。少し不安になるが、仕方がない。
林君はクリスマスプレゼントに私が欲しがっていた腕時計をくれた。私は長財布をプレゼントした。まさか貰えると思ってなかった!とにっこりして受け取ってくれた。
さて・・・泊まると言って家を出てきたのに、家に帰るのは気まずい。泊まるあてと言えば弘美くらいしか思いつかないが、今日は彼氏とデートだろう。
家に帰ってもいいのだが、帰る気にならない。もうこうなったらレイトショーでも見て、明日の朝帰ろうかな、と思い立ち、林君と別れた後映画館に向かう。終わるのは・・・4時半か。映画終わって、このまま品川駅に行けば、林君を見送れるかな。。なんて思いながら、映画を見る。
以前から見ようと思っていた半年前に話題になったハイウッド映画だ。大人の恋愛映画だ。途中で寝ちゃうかな・・とちゃんと見れる気がしなかったが、結局最後までかなり夢中になって見てしまった。
映画館を出て、朝日を浴びながら公園の横を歩く。ジョギングしている人がかなりいる中、クリスマスの朝疲れ切った様子で歩く私はどう見えるだろう。本当だったら林君と一緒に朝を迎えていたはずだったけど・・と仕事なら仕方がないと思いながら、拗ねている自分を持て余してしまう。
気持ちを切り替え、大阪に向かう林君を笑顔で送りだそう。
品川駅につくと、不覚にも始発がちょうど出る時間だった。林君にメッセージを送るが、既読が付かない。宣言通り本当に始発に乗ってしまったのだらもう間に合わない。次の新幹線まであと10分ある。一応ホームまで行くが、まだ既読がつかないため、電話してみる。5回以上コールしても出ないので諦めようとしたら、「もしもし」と林君の声が聞こえた。すごい雑音だ。これは・・・新幹線の中だな。
「萌々ちゃん?おはよう。随分早いね。」
「今ね、品川駅にいるの。もう行っちゃったよね?」
「え?なんで品川?」
「見送りにきたんだけど、会えなくて残念。」
「・・・萌々ちゃん、来てくれたんだ。ごめん、こんな朝早くに。昨日も、急にキャンセルしてごめん。」
「ううん。お仕事、がんばってね。」