年上同期の独占愛~ずっと側に
腕を掴まれ力を込められ、倒れそうになる。思わず座り込みそうになるが、気力を振り絞って林君をキッと睨みつける。
「離して。これから会議だから急いでるの。」
「今の、聞いてたよね。違うんだ。聞いて。」
「・・・違うって何?・・・・・今日は『アヤ』のところに『泊まる』んでしょ?」
「・・・・」
「もう行かないと。本当に会議なの。離して。」
「・・・仕事終わったら話がしたい。連絡する。」
「私と話した後、『アヤ』のところに泊まりに行くんでしょ?」
「・・・・・」
何も言わない林君を振り切り、ちょうど来たエレベータに乗って閉まるボタンを連打する。しかし林君もギリギリで乗り込んでくるが、ほかにも何人かいるので話しかけてこない。
オフィスフロアに着くとそのまま席に着く。PCに向かってマウスをカチカチしてみるが、何も頭に入ってこない。
ダメだ、身体全体に力が入らない。いったんトイレに行って落ち着こう。
アヤ・・・・立花彩。弘美から聞いたフルネームだ。アヤは立花さんのことだろうか。
気付かなかった・・・付き合って2か月ちょっとなら毎日会ったって足らなくらいなのに、林君はここ最近ずっと忙しそうだった。年末・・・クリスマスの頃からずっとだ。
そうだ、クリスマスイブ・・・・あの日のドタキャンも『アヤ』だろうか。そのあとの大阪も・・・本当に大阪だったんだろうか。。いや、それは本当だろう。今日のように社食やビルの中で鉢合わせすることだってあるだろうし、そんな嘘はつかないだろう。
いつから・・・・前に立花さんに責められたときは、彼女も確かに別れたと言っていた。そもそも『アヤ』が立花さんかどうかもわからないが。
やめよう。これ以上考えたってなんの解決にもならない。
仕事、しよう。
亮と別れた時のようにプライベートを仕事に持ち込まない。もうすぐ年度末だ。他のメンバに迷惑かけないようにしなければならない。
17時を過ぎたころから、何度か着信があった。恐らく林君だろう、と思ったが、携帯を見ることなく、仕事をこなす。途中、あまりもの振動する携帯を原さんが不信そうに見て、出なくて大丈夫か?と聞いてきたが、大丈夫です、といって、電源を落とした。
「離して。これから会議だから急いでるの。」
「今の、聞いてたよね。違うんだ。聞いて。」
「・・・違うって何?・・・・・今日は『アヤ』のところに『泊まる』んでしょ?」
「・・・・」
「もう行かないと。本当に会議なの。離して。」
「・・・仕事終わったら話がしたい。連絡する。」
「私と話した後、『アヤ』のところに泊まりに行くんでしょ?」
「・・・・・」
何も言わない林君を振り切り、ちょうど来たエレベータに乗って閉まるボタンを連打する。しかし林君もギリギリで乗り込んでくるが、ほかにも何人かいるので話しかけてこない。
オフィスフロアに着くとそのまま席に着く。PCに向かってマウスをカチカチしてみるが、何も頭に入ってこない。
ダメだ、身体全体に力が入らない。いったんトイレに行って落ち着こう。
アヤ・・・・立花彩。弘美から聞いたフルネームだ。アヤは立花さんのことだろうか。
気付かなかった・・・付き合って2か月ちょっとなら毎日会ったって足らなくらいなのに、林君はここ最近ずっと忙しそうだった。年末・・・クリスマスの頃からずっとだ。
そうだ、クリスマスイブ・・・・あの日のドタキャンも『アヤ』だろうか。そのあとの大阪も・・・本当に大阪だったんだろうか。。いや、それは本当だろう。今日のように社食やビルの中で鉢合わせすることだってあるだろうし、そんな嘘はつかないだろう。
いつから・・・・前に立花さんに責められたときは、彼女も確かに別れたと言っていた。そもそも『アヤ』が立花さんかどうかもわからないが。
やめよう。これ以上考えたってなんの解決にもならない。
仕事、しよう。
亮と別れた時のようにプライベートを仕事に持ち込まない。もうすぐ年度末だ。他のメンバに迷惑かけないようにしなければならない。
17時を過ぎたころから、何度か着信があった。恐らく林君だろう、と思ったが、携帯を見ることなく、仕事をこなす。途中、あまりもの振動する携帯を原さんが不信そうに見て、出なくて大丈夫か?と聞いてきたが、大丈夫です、といって、電源を落とした。