年上同期の独占愛~ずっと側に
エレベータに乗ろうとすると、山元さんが、売店寄っていきますね、と階段のほうへ行ってしまい、橋本さんとエレベータに二人で乗った。
「昨日会った先輩と飲みに行ったりするの?」
「いえ、しないですね。行きつけのお店が一緒なので、そこに行くとたまにいるくらいです。」
「そっか。最近飲みに行くって言ってたもんね。野崎さん、行きつけのお店とかあるんだ。」
飲めないのにね、と少し揶揄うようにニヤっとしながら言ってきた。
「少しは飲めるようになりましたよ。気分悪くならない程度ですけど。」
「今度そのお店、連れてって。」
「ええ?いいですけど・・橋本さん、ご自宅どっち方面でしたっけ。そのお店は横浜なので、もっと近場行きましょうよ。会社の反対側にもよく行くお店あるんです。」
「ん。じゃあ、そこ、連れてって。」
「・・じゃあ、そのうち」
「林とか、小野とかとは一緒に行ったりしないの?」
「・・・しない、ですね。」
「先週、誕生日だったんでしょ?小野と下で会った日。」
「そうなんです。小野君言ってました?」
「うん。お昼おごりそびれたって言ってたよ。」
「もうお祝いされるような年でもないんで・・・」
「俺より2コも下じゃん。」
「そうですけど・・・橋本さんはいいじゃないですか。」
「何が?」
「頭いいし、仕事もできる、かっこいいし、彼女もいるし・・何でも持ってる。」
「彼女・・・」
話しながら先週の誕生日が最悪だったことを思い出し、暗い気持ちになってきた。同時に神田先輩との夜も思い出してしまい、後悔とは違うが・・居たたまれない気持ちになってきた。
好きでもない人と一夜を過ごしてしまったことは、自分にとって傷だと思う。ただ、あの日、神田さんのおかげで少しだけ忘れることができた。
「じゃあ、また。」
頭を下げて、橋本さんに告げて席のほうへ向かおうとすると、背中に声がかかる。
「野崎さん、約束ね。飲み行こ。」
振り向いて、橋本さんの顔を見ると、仕事の話をしているときのような真面目な顔をしている。何か怒ってるのかな?と思いながら、はい、と頷いてから席に向かった。
「昨日会った先輩と飲みに行ったりするの?」
「いえ、しないですね。行きつけのお店が一緒なので、そこに行くとたまにいるくらいです。」
「そっか。最近飲みに行くって言ってたもんね。野崎さん、行きつけのお店とかあるんだ。」
飲めないのにね、と少し揶揄うようにニヤっとしながら言ってきた。
「少しは飲めるようになりましたよ。気分悪くならない程度ですけど。」
「今度そのお店、連れてって。」
「ええ?いいですけど・・橋本さん、ご自宅どっち方面でしたっけ。そのお店は横浜なので、もっと近場行きましょうよ。会社の反対側にもよく行くお店あるんです。」
「ん。じゃあ、そこ、連れてって。」
「・・じゃあ、そのうち」
「林とか、小野とかとは一緒に行ったりしないの?」
「・・・しない、ですね。」
「先週、誕生日だったんでしょ?小野と下で会った日。」
「そうなんです。小野君言ってました?」
「うん。お昼おごりそびれたって言ってたよ。」
「もうお祝いされるような年でもないんで・・・」
「俺より2コも下じゃん。」
「そうですけど・・・橋本さんはいいじゃないですか。」
「何が?」
「頭いいし、仕事もできる、かっこいいし、彼女もいるし・・何でも持ってる。」
「彼女・・・」
話しながら先週の誕生日が最悪だったことを思い出し、暗い気持ちになってきた。同時に神田先輩との夜も思い出してしまい、後悔とは違うが・・居たたまれない気持ちになってきた。
好きでもない人と一夜を過ごしてしまったことは、自分にとって傷だと思う。ただ、あの日、神田さんのおかげで少しだけ忘れることができた。
「じゃあ、また。」
頭を下げて、橋本さんに告げて席のほうへ向かおうとすると、背中に声がかかる。
「野崎さん、約束ね。飲み行こ。」
振り向いて、橋本さんの顔を見ると、仕事の話をしているときのような真面目な顔をしている。何か怒ってるのかな?と思いながら、はい、と頷いてから席に向かった。