年上同期の独占愛~ずっと側に
その日の夜、家について寝ようとすると、弘美から電話がかかってきた。
「萌々香さん・・・別れちゃいました。」
「彼氏と?」
「はい。振られちゃいました。」
「・・・今どこ?」
「家ですよ。もう寝るところです。」
「大丈夫?」
「はい。明日の夜、話聞いてください。」
「もちろん。」
じゃあ、明日ね、と言って電話を切る。
いつもトツトツと低めのトーンで冷静な話し方をする弘美だが、今日の弘美は更にトーンが低かった。
上手くいっていいない、と言っていたもんな・・・。そうか、別れちゃったのか。多分・・・つらいだろうな。明日、話を聞いてみよう。
翌日、会社の側だとゆっくりできない、と弘美が言うので、先日弘美を連れて行った横浜のBarまで行く。
弘美の彼氏は最後まで好きな人ができたことは認めたかったそうだ。しかし、弘美は携帯履歴を見たこともあったし、彼の携帯に電話をして知らない女性が出たこともあったらしい。そのことを問い詰めても、結局彼は認めなかった。しかし、弘美が別れよう、もう無理だ、と伝えた時、引き留めもせずあっさりと別れを告げららしい。
弘美は私と一緒にいるときは私に合わせてあまり量を飲まないが、そこそこ飲めるはずだ。私が1杯目を半分も飲まないうちに、もう3杯目を飲み始めている。
今まで彼氏との楽しい思い出や、喧嘩したときのことなど、途切れなく話している。
4杯目を飲み終わることには、顔も赤くなっていて、上体がフラフラと揺れている。そろそろお茶にしよう、と言っても言うことを聞かず、側にいた男性の2人組が弘美に話しかけてくると、親しげに腕に触れたり、楽しそうに話し始めた。
ちょっとヤバいな・・・と思い始め、弘美を私のほうに引っ張りながら、耳元で、そろそろ出よう、というが、返事をしない。
「ねえ、お腹すいちゃった。少し食べてから今日は弘美の家に泊めてよ。」
「えー、私今日は朝まで飲みます。萌々香さん、疲れたらもう帰っていいですよ。」
「じゃあ、おれ送っていくよ。」
急に弘美と喋っていた二人組のうちの一人が話しかけてきた。
いやいや、初対面で一言も喋ってない人に送られるとか、ないから。でも私がここで一人で帰ることもできず、弘美を宥め続けていると、神田先輩が、よう!と声をかけスッと横に腰かけた。ナイスタイミングだ。
「先輩、来て早々すみません。タクシー拾いたいので弘美お願いしてもいいですか?」
「萌々香さん・・・別れちゃいました。」
「彼氏と?」
「はい。振られちゃいました。」
「・・・今どこ?」
「家ですよ。もう寝るところです。」
「大丈夫?」
「はい。明日の夜、話聞いてください。」
「もちろん。」
じゃあ、明日ね、と言って電話を切る。
いつもトツトツと低めのトーンで冷静な話し方をする弘美だが、今日の弘美は更にトーンが低かった。
上手くいっていいない、と言っていたもんな・・・。そうか、別れちゃったのか。多分・・・つらいだろうな。明日、話を聞いてみよう。
翌日、会社の側だとゆっくりできない、と弘美が言うので、先日弘美を連れて行った横浜のBarまで行く。
弘美の彼氏は最後まで好きな人ができたことは認めたかったそうだ。しかし、弘美は携帯履歴を見たこともあったし、彼の携帯に電話をして知らない女性が出たこともあったらしい。そのことを問い詰めても、結局彼は認めなかった。しかし、弘美が別れよう、もう無理だ、と伝えた時、引き留めもせずあっさりと別れを告げららしい。
弘美は私と一緒にいるときは私に合わせてあまり量を飲まないが、そこそこ飲めるはずだ。私が1杯目を半分も飲まないうちに、もう3杯目を飲み始めている。
今まで彼氏との楽しい思い出や、喧嘩したときのことなど、途切れなく話している。
4杯目を飲み終わることには、顔も赤くなっていて、上体がフラフラと揺れている。そろそろお茶にしよう、と言っても言うことを聞かず、側にいた男性の2人組が弘美に話しかけてくると、親しげに腕に触れたり、楽しそうに話し始めた。
ちょっとヤバいな・・・と思い始め、弘美を私のほうに引っ張りながら、耳元で、そろそろ出よう、というが、返事をしない。
「ねえ、お腹すいちゃった。少し食べてから今日は弘美の家に泊めてよ。」
「えー、私今日は朝まで飲みます。萌々香さん、疲れたらもう帰っていいですよ。」
「じゃあ、おれ送っていくよ。」
急に弘美と喋っていた二人組のうちの一人が話しかけてきた。
いやいや、初対面で一言も喋ってない人に送られるとか、ないから。でも私がここで一人で帰ることもできず、弘美を宥め続けていると、神田先輩が、よう!と声をかけスッと横に腰かけた。ナイスタイミングだ。
「先輩、来て早々すみません。タクシー拾いたいので弘美お願いしてもいいですか?」