年上同期の独占愛~ずっと側に
原さんが退社してすぐに、電話が鳴った。神田先輩だ。
「神田先輩?」
「萌々香ごめん。今どこ?」
「今日出社で会社なんです。」
「そっか・・コホン、コホンッ・・」
「大丈夫ですか?風邪?」
「昨日から寒気がして早めに帰ったんだけど、目が覚めたら体が動かないんだ。ウチ体温計なくてさ。」
熱なんか出してことないから今まで困らなかったけど・・・と辛そうにしゃべる。とにかく今から行くから、と電話を切り、仕事を切り上げる。原さんに目途がついたのでもう上がります、とメールして会社を出た。
神田先輩のマンションがある駅に降りると、駅前のドラッグストアで体温計や解熱剤、風邪薬などを買い、コンビニに寄ってゼリーや飲み物をいくつか買って部屋に向かう。
エントランスで部屋番号を呼び出すと、無言のまま扉があき、部屋に向かうとカギは開いていた。
「悪いな。」
神田さんはスウェットのまま起きていてソファに座っている。少し前に酔っぱらって泊めてもらったときより少し散らかっている。
「熱測りましょうね。食欲は?」
力なく首を横にふる姿は物凄く辛そうだ。ピピっと音が鳴ったので神田さんの脇から体温計を取り出す。体が相当熱いからこりゃ熱高いかもな、と思い数字を見ると、なんと39.2度だ。
この時期インフルエンザは考えにくいから、風邪だろうか。このまま高熱が続けば肺炎になりかねない熱だ。私もたまに熱を出すが、この数字はお目にかかったことがなく、ちょっと焦ってくる。
「できれば病院行きたいんですけど。」
「無理。・・・動きたくない。」
まあ、そうだろう。ただこの熱だと心配だ。熱が高すぎて眠れないのだろう。一回解熱剤を飲ませて眠らせたほうがいい。飲むタイプのゼリーを口に付けたがほんの一口含んだだけでもう離れてしまう。
「最後に食事したのいつですか?」
「昨日の夜」
仕方ないが、夜食べていればまだ大丈夫だろう。ペットボトルの水をあけ、解熱剤を飲ませるとソファーに横になろうとするが、寝室へ無理やり移動させる。
前回私が酔っぱらってここにお世話になった時はソファで寝かせてもらったので、寝室には入っていない。そのあと一緒に泊まった時は横浜のBarのそばのホテルだった。
手をひっぱり寝室に誘導すると、おとなしく横になった。体が信じられないくらい熱いが39度以上あれば当然だろう。
しゃべるのはしんどいだろうから申し訳ないと思いつつも、質問をする。
「結構熱出るんですか?」
力なく首を横に振り、前回いつだったのかも記憶にない・・と言って目を閉じた。
「神田先輩?」
「萌々香ごめん。今どこ?」
「今日出社で会社なんです。」
「そっか・・コホン、コホンッ・・」
「大丈夫ですか?風邪?」
「昨日から寒気がして早めに帰ったんだけど、目が覚めたら体が動かないんだ。ウチ体温計なくてさ。」
熱なんか出してことないから今まで困らなかったけど・・・と辛そうにしゃべる。とにかく今から行くから、と電話を切り、仕事を切り上げる。原さんに目途がついたのでもう上がります、とメールして会社を出た。
神田先輩のマンションがある駅に降りると、駅前のドラッグストアで体温計や解熱剤、風邪薬などを買い、コンビニに寄ってゼリーや飲み物をいくつか買って部屋に向かう。
エントランスで部屋番号を呼び出すと、無言のまま扉があき、部屋に向かうとカギは開いていた。
「悪いな。」
神田さんはスウェットのまま起きていてソファに座っている。少し前に酔っぱらって泊めてもらったときより少し散らかっている。
「熱測りましょうね。食欲は?」
力なく首を横にふる姿は物凄く辛そうだ。ピピっと音が鳴ったので神田さんの脇から体温計を取り出す。体が相当熱いからこりゃ熱高いかもな、と思い数字を見ると、なんと39.2度だ。
この時期インフルエンザは考えにくいから、風邪だろうか。このまま高熱が続けば肺炎になりかねない熱だ。私もたまに熱を出すが、この数字はお目にかかったことがなく、ちょっと焦ってくる。
「できれば病院行きたいんですけど。」
「無理。・・・動きたくない。」
まあ、そうだろう。ただこの熱だと心配だ。熱が高すぎて眠れないのだろう。一回解熱剤を飲ませて眠らせたほうがいい。飲むタイプのゼリーを口に付けたがほんの一口含んだだけでもう離れてしまう。
「最後に食事したのいつですか?」
「昨日の夜」
仕方ないが、夜食べていればまだ大丈夫だろう。ペットボトルの水をあけ、解熱剤を飲ませるとソファーに横になろうとするが、寝室へ無理やり移動させる。
前回私が酔っぱらってここにお世話になった時はソファで寝かせてもらったので、寝室には入っていない。そのあと一緒に泊まった時は横浜のBarのそばのホテルだった。
手をひっぱり寝室に誘導すると、おとなしく横になった。体が信じられないくらい熱いが39度以上あれば当然だろう。
しゃべるのはしんどいだろうから申し訳ないと思いつつも、質問をする。
「結構熱出るんですか?」
力なく首を横に振り、前回いつだったのかも記憶にない・・と言って目を閉じた。