年上同期の独占愛~ずっと側に
プロポーズ
2か月がたち、橋本さんとの付き合いは順調だった。
プロジェクト発足丸2年を迎え、3年目に入るタイミングで橋本さんはそろそろ異動になる。
職場で会えなくなるのは寂しいが、割と頻繁にデートをしているし、橋本さんの部屋にも自由に出入りさせてもらっていて、私が寂しくないように側にいてくれる。

今日は亜都子が久しぶりに東京に来ることになり、私の家に泊まることになっているので、母と一緒に食事の支度をしているところだ。

「こんにちはー。萌々香、お母さんも、お久しぶりです。」

「亜都子ちゃん、いらっしゃい」

「亜都子、お疲れ様」

久しぶりの亜都子は、少しふっくらしたような気もしたが、とても元気そうだ。大阪での生活も1年以上たち、だいぶ落ち着いたのだろう。そんなことを思っていると、母が挨拶もそこそこに言い出した

「亜都子ちゃん、もしかしておめでた?」

「え?ほんとに?そうなの??」

「もー、お母さんにはかなわないな。そうなの。もう5か月になったんだ。もうすぐ6か月」

「えー、そんなに??すごい!おめでとう!!」

「うん、ありがとう」

幸せそうに笑う亜都子をみながら、そんな大事な体で大阪からの長旅は大丈夫なのだろうか、と急に心配になるが、大阪からは旦那さんである尾崎さんと一緒に来ていて、今日は研究室の飲み会に参加しているとのことだ。橋本さんも今日は研究室の飲み会だと言っていたから、尾崎さんも参加するということか。
そして、尾崎さんは飲み会のあと、そのまま橋本さんの家に泊まるらしい。それは橋本さんから聞いていなかったからびっくりだ。

「萌々香お母さん、橋本さんには会ったことあるの?」

亜都子が急に橋本さんネタを母に話しかけるから、私は少し焦る。
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