年上同期の独占愛~ずっと側に
チラチラ見ていると、どうやら涙をこらえているようだ。手も震えているしかなり動揺しているのだろう。公衆の面前であんなことをされたら堪らないだろう。同じ職場の俺が居合わせたこともかなり気まずいはずだ。
思わず抱きしめたくなるが、ぐっとこらえて様子をうかがっていたが、エレベータがフロアに着くとすぐに、お手洗いに、と言って走って行ってしまった。
辛そうな萌々香を前にして、何もできなかった喪失感が半端ない。
はあ、とため息とつきつつ、山元さんに事情を説明して、様子を見に行ってもらうのが精一杯だ。
山元さんは険しい顔をして、了解です、とすぐにすっ飛んで行ってくれた。山元さんは仕事もそうだが、何事も察しが早くていつも助かる。俺が萌々香に関しては冷静じゃいられなくなることはすっかりバレているので尚更だ。
それからしばらくして、社食で偶然に会った林が萌々香のことを聞いてきた。
連絡してるのだが忙しそうで全然会えないと言っていた。
付き合ってるのか?と聞くと、ええ、まあ。と曖昧な返事だが、否定はしなかった。
マジか・・・・
林のことで他の女と揉めるくらいなら、わざわざ面倒な相手と付き合うことはないだろうと勝手に思い込んでいた。
原さんに慎重に、と釘を刺されたとはいえ油断しすぎてしまった。
ただ、林とはどうやら上手くいってない様子だ。
萌々香に近づくチャンスはないだろうか。俺は日々そんなことを思いながら悶々としていた。
統括との会議終わりに原さんに萌々香の様子を少し聞いた。
最近仕事の詰め込み具合が半端ないらしい。泊まりこそないものの出張もほとんど彼女が受け持っていると言っていた。
確かに最近忙しそうだとは思っていたが、人事異動の時期だし今は特別なのかと思っていたのだ。しかし、原さん曰くそういうわけでもないらしい。
それに最近一人で飲み歩くようになったらしい。酒に弱いはずの彼女だが、少し前に俺と話した時もたまに飲みに行っていると話していた。
原さんは体を壊さなければいいが・・と心配の仕方がかなり深刻で、俺まで不安になってくる。最近の彼女は見た目だけでも少し痩せたし、元々ほんわかしていた印象の彼女が、弱々しい感じに見える。
しかも原さんは、そもそもお前何してるんだ、しっかりしろよ、と叱られてしまう。
思わず抱きしめたくなるが、ぐっとこらえて様子をうかがっていたが、エレベータがフロアに着くとすぐに、お手洗いに、と言って走って行ってしまった。
辛そうな萌々香を前にして、何もできなかった喪失感が半端ない。
はあ、とため息とつきつつ、山元さんに事情を説明して、様子を見に行ってもらうのが精一杯だ。
山元さんは険しい顔をして、了解です、とすぐにすっ飛んで行ってくれた。山元さんは仕事もそうだが、何事も察しが早くていつも助かる。俺が萌々香に関しては冷静じゃいられなくなることはすっかりバレているので尚更だ。
それからしばらくして、社食で偶然に会った林が萌々香のことを聞いてきた。
連絡してるのだが忙しそうで全然会えないと言っていた。
付き合ってるのか?と聞くと、ええ、まあ。と曖昧な返事だが、否定はしなかった。
マジか・・・・
林のことで他の女と揉めるくらいなら、わざわざ面倒な相手と付き合うことはないだろうと勝手に思い込んでいた。
原さんに慎重に、と釘を刺されたとはいえ油断しすぎてしまった。
ただ、林とはどうやら上手くいってない様子だ。
萌々香に近づくチャンスはないだろうか。俺は日々そんなことを思いながら悶々としていた。
統括との会議終わりに原さんに萌々香の様子を少し聞いた。
最近仕事の詰め込み具合が半端ないらしい。泊まりこそないものの出張もほとんど彼女が受け持っていると言っていた。
確かに最近忙しそうだとは思っていたが、人事異動の時期だし今は特別なのかと思っていたのだ。しかし、原さん曰くそういうわけでもないらしい。
それに最近一人で飲み歩くようになったらしい。酒に弱いはずの彼女だが、少し前に俺と話した時もたまに飲みに行っていると話していた。
原さんは体を壊さなければいいが・・と心配の仕方がかなり深刻で、俺まで不安になってくる。最近の彼女は見た目だけでも少し痩せたし、元々ほんわかしていた印象の彼女が、弱々しい感じに見える。
しかも原さんは、そもそもお前何してるんだ、しっかりしろよ、と叱られてしまう。