年上同期の独占愛~ずっと側に
「亮君のご両親は本当に真面目ていい人で、尊敬できる方たちだよ。
あんなにいい方たちの息子がそんなだらしないなんて正直びっくりしてる。しかしその話が本当なら、別れてしまえって思ってるよ。家のことはもうしょうがない。何とでもなる。」

及川さんの言ったとおりだ・・・。父は私を支えてくれている。しかし、母はまだショックから立ち直れず、私以上に涙を流し、ずっと泣いている。

すると、

「あなたのせいよ!こうなったのは全部あなたのせい!浮気されたのも、あなたの我儘な性格のせいじゃない。もう萌々の顔なんてみたくない!」

母はそういうとより一層大声で泣き始めた。父が、それは違うだろう、と母を諭そうとするが、聞いているのかいないのかひたすら泣いている。

私と亮と4人で済むのを一番楽しみにしていたのは母だ。こんなに泣かせたのは全部私のせい、それは間違いない。

しかし・・・浮気された私だって辛いのだ・・何故・・・何故亮は浮気を繰り返すのだろう。

夜遅く、亮から電話があり、地鎮祭の日取りを決めるから、明日、建て直しの始まる実家で待合せをした。亮のご両親も来るらしい。一応、今日は仕事だったのに、職場にいなかったね、と問うと、いたけど、マシン室に籠っていたから電話に出た先輩は気づかなかった、という返事だった。

もう、何を聞いても嘘にしか聞こえない。とにかく話をしないと。。
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