年上同期の独占愛~ずっと側に
翌日、良く晴れた日曜日、実家があった場所に行くと、きれいに更地にされていて、地鎮祭の準備がされていた。亮のご両親は既にきていて、亮は今近くに車を停めているとのこと。ご両親に場所を聞いて亮を探しに行くと、ちょうど車から出てくるところだった。

「よう!」と笑顔で出てくる亮だが、結構大きめなクロスのネックレスをしているのに目が留まる。

亮も私がガン見しているのに気づき、中々近づいてこない。私から、

「そのネックレス、随分高そうだけどどうしたの?」

「・・・・」

また黙る・・・。

「見せて」

というと、素直に外して私に手渡してくる。

結構ずっしりと重くて、18Kと書いてある。何万円かはするだろう。
裏をみてみると

『To Ryo 20××』と刻印してある。

わざわざ名前と日付を刻印って・・・プレゼントだろう。

「これ、どうしたの?」

「自分で買った」

「この裏の刻印は」

「自分でお願いして入れてもらった」

「なんで?」

「記念に」
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