年上同期の独占愛~ずっと側に
このチームは全員共有フォルダに経理処理が必要なファイルを入れてくれているため、大体の処理はできるだろう。プロジェクト全体のスケジュールがタイトなため、殆どのメンバが経理処理まで手が回っていない状態だ。単純作業だが、上から順に処理するには一日じゃおわらないだろう。これなら今日の精神状態でもできそうだ。
お昼休みに弘美から電話があった。夕方こっちのビルで打合せがあるので、夜はそのまま食事に行こうとのことだ。弘美のことだ、私を心配してくれて、打合せも無理に調整してくれたに違いない。
それに、昼休み明け、お向かいの席に座っている吉村さんから「無理しないでね」と声をかけられた。原さんから何かしら話を聞いたのだろう。
完全なプライベートなことなのに、メンバの優しさが身に染みる。弘美にも昨日から心配をかけているだろう。
自席でたまっていた経理処理をひたすら捌く。しかし、パソコン画面を見ているはずが、亮の怒った顔、顔を知らない根岸さんのことがチラつき、つい、涙ぐんでしまう。鼻をすするたびに原さんがチラチラみるので、空いている会議室を探すと、1部屋だけ3時間ほどの空きがあった。すぐにそこを予約し、原さんに報告する。
「申し訳ありませんが、少し会議室に籠りますね。伝票処理終わらせてきます」
「うん。世話かけるね。ありがとう」
まるっきり私の都合なのに、ありがとう、と言ってくれた原さんにはもう感謝しかない。この恩はきっちり仕事で返そうと心に誓う。
会議室で一人になると、今度は亮との楽しかった思い出が浮かんでくる。それはそれでまた悲しくなりメソメソと泣きながら何とか作業を進める。
この先、どうなるのだろう。不安でどうしようもなく、仕事に集中しようと思っても上手くいかない。今日だってせっかく任されていた機材の運搬作業の配置プランのスケジュールを設定し人事プランを提出する予定だった。せっかく大プロジェクトに参加させてもらっているのに、考えがまとまらず、結局原さんにお任せしてしまった。
正直、浮気なんてよく聞く話だし、どこか他人事だった。まさか自分がされる側になるなんて、想像もしたことがなかった。しかし、されているとわかった今、浮気された世の中の人たちはどうやって乗り越えてきたのか不思議でしょうがない。
お昼休みに弘美から電話があった。夕方こっちのビルで打合せがあるので、夜はそのまま食事に行こうとのことだ。弘美のことだ、私を心配してくれて、打合せも無理に調整してくれたに違いない。
それに、昼休み明け、お向かいの席に座っている吉村さんから「無理しないでね」と声をかけられた。原さんから何かしら話を聞いたのだろう。
完全なプライベートなことなのに、メンバの優しさが身に染みる。弘美にも昨日から心配をかけているだろう。
自席でたまっていた経理処理をひたすら捌く。しかし、パソコン画面を見ているはずが、亮の怒った顔、顔を知らない根岸さんのことがチラつき、つい、涙ぐんでしまう。鼻をすするたびに原さんがチラチラみるので、空いている会議室を探すと、1部屋だけ3時間ほどの空きがあった。すぐにそこを予約し、原さんに報告する。
「申し訳ありませんが、少し会議室に籠りますね。伝票処理終わらせてきます」
「うん。世話かけるね。ありがとう」
まるっきり私の都合なのに、ありがとう、と言ってくれた原さんにはもう感謝しかない。この恩はきっちり仕事で返そうと心に誓う。
会議室で一人になると、今度は亮との楽しかった思い出が浮かんでくる。それはそれでまた悲しくなりメソメソと泣きながら何とか作業を進める。
この先、どうなるのだろう。不安でどうしようもなく、仕事に集中しようと思っても上手くいかない。今日だってせっかく任されていた機材の運搬作業の配置プランのスケジュールを設定し人事プランを提出する予定だった。せっかく大プロジェクトに参加させてもらっているのに、考えがまとまらず、結局原さんにお任せしてしまった。
正直、浮気なんてよく聞く話だし、どこか他人事だった。まさか自分がされる側になるなんて、想像もしたことがなかった。しかし、されているとわかった今、浮気された世の中の人たちはどうやって乗り越えてきたのか不思議でしょうがない。