年上同期の独占愛~ずっと側に
亮との破局は、仕事に影響が出るほど私はダメージを受けた。今だって、亮と私のために、と家のことや結婚式のことを応援してくれた両親のことを考えると胸が痛いし、亮に対する悔しさもある。しかし、それもこれも私の我儘な性格が亮を浮気追いやったのかもしれないし、ここまで拗れたのも、亮を思いやれず一方的に責め立て、感情的な話し方しかできなかった私のせいかもしれない。

いつまでたっても曖昧な亮に対して、私や両親も別れた認識だ、と改めて伝え、何か、事務手続きなどがあった時には連絡する、と伝えて帰ってもらった。

はあー・・・。結局今日の話し合いに何か意味があったのかどうかわからないな、と不安が残ったったが、その後新しい家が完成するまでの半年間、連絡を取ることはなかった。

新しい家に引っ越す1週間前、亮のご両親から、用事があるので引っ越しの手伝いには行けない、と連絡があったと、父が言っていた。恐らくこれが、最後のご挨拶、ということなのだろう・・・。
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