年上同期の独占愛~ずっと側に
「転勤って難しいよね。亜都子もこっちに転勤できて、ほっとしたって言ってた。亜都子、仕事好きだしね。続けたかったみたいだし」
「あっちゃんレベルで仕事ができれば、転職って手もあったけどね」
亜都子は同期の女性の中でも仕事ができる。性格もさっぱりしていて切り替えが早い。その亜都子が親友のおかげでいつも助けられた。
「亜都子、仕事大丈夫かな。明日、USJ行くの朝早いんだよね」
「そうだよね。じゃあ、矢島がもどったら上がろうか。萌々ちゃんホテルすぐだよね?」
「うん。今日は会えて嬉しかった。林君はこっちきてどれくらいだっけ?」
「もう二年たったから、俺もそろそろ支社か本社に戻ると思う。また連絡するから同期で飲もうよ」
「うん。絶対ね」
しばらくすると矢島くんが戻ってきた。なかなか会えない彼女とつい長話になってしまったらしい。矢島君はいつも冷静で優しくて、お付き合いしている彼女は幸せだろうな、とまた亮のことを思い出して少し暗い気分になってしまう。私ももういい加減吹っ切らないと、と頭ではわかっているのだ。しかし、亮に裏切られた悔しさと、亮への未練がまだ残っていて、次の恋愛なんて遠い遠い先なんだろうと漠然と思ってしまっている。
半年たった今もそんな調子の私に、母はたまに、いい人いないの~?などと聞いてくる。今日みたいに大阪の亜都子のところに泊まりに行く、というと、嬉しそうに『楽しんでいってらっしゃい』と送り出してくれる。私が元気に過ごしていることを喜んでくれている母を早く安心させてあげたい、とは思うのだが、まだ気持ちがついていかない。
結局3人で少し話してから、亜都子が来られなくて残念だったけど、また機会があれば是非会いましょう、と解散することになった。矢島君は逆方向だからとお店の前でバイバイして、林君がホテルまで送ってくれることになった。
二人とも大分飲んだはずだが、相当強いのだろうか、酔っぱらった様子はない。それどころか、ほとんど飲んでいない私に、「萌々ちゃん、お酒のんでるからね、ホテルすぐだけど危ないから送っていくよ」と横を並んで歩いていく。
「あっちゃんレベルで仕事ができれば、転職って手もあったけどね」
亜都子は同期の女性の中でも仕事ができる。性格もさっぱりしていて切り替えが早い。その亜都子が親友のおかげでいつも助けられた。
「亜都子、仕事大丈夫かな。明日、USJ行くの朝早いんだよね」
「そうだよね。じゃあ、矢島がもどったら上がろうか。萌々ちゃんホテルすぐだよね?」
「うん。今日は会えて嬉しかった。林君はこっちきてどれくらいだっけ?」
「もう二年たったから、俺もそろそろ支社か本社に戻ると思う。また連絡するから同期で飲もうよ」
「うん。絶対ね」
しばらくすると矢島くんが戻ってきた。なかなか会えない彼女とつい長話になってしまったらしい。矢島君はいつも冷静で優しくて、お付き合いしている彼女は幸せだろうな、とまた亮のことを思い出して少し暗い気分になってしまう。私ももういい加減吹っ切らないと、と頭ではわかっているのだ。しかし、亮に裏切られた悔しさと、亮への未練がまだ残っていて、次の恋愛なんて遠い遠い先なんだろうと漠然と思ってしまっている。
半年たった今もそんな調子の私に、母はたまに、いい人いないの~?などと聞いてくる。今日みたいに大阪の亜都子のところに泊まりに行く、というと、嬉しそうに『楽しんでいってらっしゃい』と送り出してくれる。私が元気に過ごしていることを喜んでくれている母を早く安心させてあげたい、とは思うのだが、まだ気持ちがついていかない。
結局3人で少し話してから、亜都子が来られなくて残念だったけど、また機会があれば是非会いましょう、と解散することになった。矢島君は逆方向だからとお店の前でバイバイして、林君がホテルまで送ってくれることになった。
二人とも大分飲んだはずだが、相当強いのだろうか、酔っぱらった様子はない。それどころか、ほとんど飲んでいない私に、「萌々ちゃん、お酒のんでるからね、ホテルすぐだけど危ないから送っていくよ」と横を並んで歩いていく。