年上同期の独占愛~ずっと側に
「俺が嫌なら他のヤツ呼ぶから。あっちゃんも一緒に」
せっかく亜都子が東京に来て、他の同期とも久しぶりに会って飲むのを楽しみにしていただろうに・・・私が台無しにしてしまった。
「一人で大丈夫。亜都子も呼ばないで」
「でも、危ないから。もうだいぶ遅くなっちゃったし」
携帯を確認すると、亜都子から着信が何件かあった。メールも来ている。これから帰るから、家についたらメールするね、と返信し、小野君に向かって本当にもう行って、とかなり強めに言ってしまった。
小野君の言葉に傷ついたのは確かだけど、ちゃんと謝ってくれたのに、受け入れられない器の小さい自分に嫌気がさし、このまま小野君と一緒にいると、もっとひどいことを言ってしまいそうなので、早く一人になりたかった。
いつまでも側を離れない小野君を置いて、歩き出した私の後をついて来ようとする。
「本当に大丈夫。帰ったらちゃんと亜都子に連絡するから。亜都子にもそう言っておいて。」
「・・・わかった。気を付けてね。」
小野君の言葉に返事をせず、駅に向かって走り出した。走りながら、亮のことを思い出していた。
亮のことを特別浮気性で、どうしようもない人だと思っていたのだが、男なんてみんな似たり寄ったりなんだな、と独り言ちてますます最低な気分に落ちてしまった。
駅のホームについて電車を待っていると、改札口から見たことのある男女が寄り添って歩いてくるのが見えた。
橋本さんだ。
その隣にいるのは、橋本さんと同じ開発部門にいる彼女、山元さんだった。腕を組んで、寄り添うように歩いている。
そうか、二人は付き合ってるんだ。遠目で見てもお似合いだな・・・
いいな~。・・・それに比べて私は何やってるんだろう。
さっきはあんな風に小野君を責めたけど、あの日、翌日に亜都子とUSJに行く予定がなければ、もしかしたら流されていたかもしれない。以前好意を持っていた林君なら尚更だ。あの時林君をちゃんと拒否できたのは、たまたまだった。それなのに、勢いで小野君を責めて、ひどい態度をとってしまった。
電車にのって、携帯を確認すると、亜都子から何件か着信があった。明日のお昼に会う約束をして、家に無事についたよ、と連絡をしてからお風呂に入ろうとしたとき、電話が鳴った。
林君からだ・・・。
林君は私に何が言いたいんだろう。何を言うつもりなんだろう。
せっかく亜都子が東京に来て、他の同期とも久しぶりに会って飲むのを楽しみにしていただろうに・・・私が台無しにしてしまった。
「一人で大丈夫。亜都子も呼ばないで」
「でも、危ないから。もうだいぶ遅くなっちゃったし」
携帯を確認すると、亜都子から着信が何件かあった。メールも来ている。これから帰るから、家についたらメールするね、と返信し、小野君に向かって本当にもう行って、とかなり強めに言ってしまった。
小野君の言葉に傷ついたのは確かだけど、ちゃんと謝ってくれたのに、受け入れられない器の小さい自分に嫌気がさし、このまま小野君と一緒にいると、もっとひどいことを言ってしまいそうなので、早く一人になりたかった。
いつまでも側を離れない小野君を置いて、歩き出した私の後をついて来ようとする。
「本当に大丈夫。帰ったらちゃんと亜都子に連絡するから。亜都子にもそう言っておいて。」
「・・・わかった。気を付けてね。」
小野君の言葉に返事をせず、駅に向かって走り出した。走りながら、亮のことを思い出していた。
亮のことを特別浮気性で、どうしようもない人だと思っていたのだが、男なんてみんな似たり寄ったりなんだな、と独り言ちてますます最低な気分に落ちてしまった。
駅のホームについて電車を待っていると、改札口から見たことのある男女が寄り添って歩いてくるのが見えた。
橋本さんだ。
その隣にいるのは、橋本さんと同じ開発部門にいる彼女、山元さんだった。腕を組んで、寄り添うように歩いている。
そうか、二人は付き合ってるんだ。遠目で見てもお似合いだな・・・
いいな~。・・・それに比べて私は何やってるんだろう。
さっきはあんな風に小野君を責めたけど、あの日、翌日に亜都子とUSJに行く予定がなければ、もしかしたら流されていたかもしれない。以前好意を持っていた林君なら尚更だ。あの時林君をちゃんと拒否できたのは、たまたまだった。それなのに、勢いで小野君を責めて、ひどい態度をとってしまった。
電車にのって、携帯を確認すると、亜都子から何件か着信があった。明日のお昼に会う約束をして、家に無事についたよ、と連絡をしてからお風呂に入ろうとしたとき、電話が鳴った。
林君からだ・・・。
林君は私に何が言いたいんだろう。何を言うつもりなんだろう。