年上同期の独占愛~ずっと側に
「もう主任だもんな。これから管理職になったら、なかなか研究には入れないって少し寂しそうだったよ。」
私は今のプロジェクトに入ってから橋本さんと初めて仕事したので、研究をしていたころのことはあまりわからないが、今の調整能力とかを見ていると、ほぼマネージャーのような仕事ぶりだ。間もなく管理職で間違いないだろう。しかし、どっぷりと研究に打ち込めなくなるのは本人は物足りないのかもしれない。
「橋本さんと一緒に来てた人は、みんなプロジェクトの開発部門の人?」
「そうだね。比較的若手の人たちかな。橋本さんって、意外に付き合い良いんだよね。この前の懇親会も幹事だったし、私が幹事の時は手伝ってくれたしね。」
「へえ。意外。研修の時は、あまり人と関わらにクールな人だって聞いてたけど。」
「亜都子もそう言ってたよ。慣れてくると少しは話すけど、私とは話してるほうだって。まあ、同期が私しかいないからだと思うけど。」
それと、亜都子と尾崎さんのおかげだと思う。私がプロジェクトに配属になった当初、亜都子に対してかなり不安だとこぼしてしまっていた。それにあの頃はまだ亮との結婚の準備に追われていて、色々なことがプレッシャーだった。そんな私を心配して、橋本さんに口添えしてくれたらしい。お陰で当初から橋本さんは何かと助けてくれている。
「山元さんもプロジェクトにいるんだよね?」
「林君、山元さん知ってるの?」
「大阪にいたときに何度か会議ではあってるよ。今も商品の資料で山元さんが作成してくれたやつもたくさんあるしね」
「山元さんは年次は一つ下だけど、院卒だから1つ年上なんだよね。山元さんもいつも助けてくれたり気遣ってくれる。」
「山元さんもかなり優秀らしいよね。橋本さんほど研究の虫ってわけじゃないみたいだけどね。見た目も理系っぽくないよね。」
笑いながら小野さんが言う。確かに山元さんは見た目が理系っぽくない。ふんわりのした色っぽさがあって、綺麗なお姉さんだ。実際に話すと無駄がなく的確なので、そういうところは理系の人だな、と感じるところはあるが。とにかく、理想の女性だ。1つしか違わないのに、この差は何なんだろう、と少し落ち込むこともある。
「俺さ、そろそろ行くよ。萌々ちゃん、会えてよかった。また同期会でね。」
「え・・・・・帰っちゃうの?まだ来たばっかりなのに。」
私は今のプロジェクトに入ってから橋本さんと初めて仕事したので、研究をしていたころのことはあまりわからないが、今の調整能力とかを見ていると、ほぼマネージャーのような仕事ぶりだ。間もなく管理職で間違いないだろう。しかし、どっぷりと研究に打ち込めなくなるのは本人は物足りないのかもしれない。
「橋本さんと一緒に来てた人は、みんなプロジェクトの開発部門の人?」
「そうだね。比較的若手の人たちかな。橋本さんって、意外に付き合い良いんだよね。この前の懇親会も幹事だったし、私が幹事の時は手伝ってくれたしね。」
「へえ。意外。研修の時は、あまり人と関わらにクールな人だって聞いてたけど。」
「亜都子もそう言ってたよ。慣れてくると少しは話すけど、私とは話してるほうだって。まあ、同期が私しかいないからだと思うけど。」
それと、亜都子と尾崎さんのおかげだと思う。私がプロジェクトに配属になった当初、亜都子に対してかなり不安だとこぼしてしまっていた。それにあの頃はまだ亮との結婚の準備に追われていて、色々なことがプレッシャーだった。そんな私を心配して、橋本さんに口添えしてくれたらしい。お陰で当初から橋本さんは何かと助けてくれている。
「山元さんもプロジェクトにいるんだよね?」
「林君、山元さん知ってるの?」
「大阪にいたときに何度か会議ではあってるよ。今も商品の資料で山元さんが作成してくれたやつもたくさんあるしね」
「山元さんは年次は一つ下だけど、院卒だから1つ年上なんだよね。山元さんもいつも助けてくれたり気遣ってくれる。」
「山元さんもかなり優秀らしいよね。橋本さんほど研究の虫ってわけじゃないみたいだけどね。見た目も理系っぽくないよね。」
笑いながら小野さんが言う。確かに山元さんは見た目が理系っぽくない。ふんわりのした色っぽさがあって、綺麗なお姉さんだ。実際に話すと無駄がなく的確なので、そういうところは理系の人だな、と感じるところはあるが。とにかく、理想の女性だ。1つしか違わないのに、この差は何なんだろう、と少し落ち込むこともある。
「俺さ、そろそろ行くよ。萌々ちゃん、会えてよかった。また同期会でね。」
「え・・・・・帰っちゃうの?まだ来たばっかりなのに。」