年上同期の独占愛~ずっと側に
「私、蝦川さんにめちゃくちゃ口説かれてた時期があったんですよ。一度でいいから二人でデートしよう、とか散々言われて。見た目かっこいいから、たまに引っかかっちゃう派遣さんとかいたんですけど、あんな軽薄な人に引っかかるなんてどんだけバカなんだろう、って思ってたんです。
そしたら実は蝦川さんって結婚を約束している彼女がいるって聞いて。その彼女も気の毒になあ、だけどこんな人に騙されちゃうなんて、その彼女も頭弱いんだろうな、って思ってたんです。それが、最近、蝦川さんの彼女さんってプロジェクトの統括に抜擢された人だ、って聞いて。優秀なのに、恋愛では頭おかしくなっちゃうんですかね、結局浮気されて振られたんですもんね、バカですよね。」
・・・・・
何なんだ、この人。一方的にすごい言われようだけど、亮に遊ばれたわけではなさそうだし、私が恨みを買うようなことはないはずだ。何を私に言いに来たんだろう。黙ったままの私に、立花さんも無言で私を睨みつけている。
「・・・それで、私に何か御用ですか?」
「いえ。お話してみたかったんです。どんな人なのかな、って。優秀だっていう割に蝦川さんみたいな人間のクズみたいな人に易々と騙されちゃうおバカさんって、興味あるじゃないですか。」
「・・・・」
「おバカさんに好きな人取られるなんて、許せないって思ったし。」
「好きな人?」
「私のこと、聞いてません?林さんとお付き合いしてた立花です。」
亮ではなく、林君か。林君は大阪時代に友達に紹介してもらった人とお付き合いをしている言っていた。社外の人だと思い込んでいたのは私の勝手な想像だが、社内でしかも亮と面識がある人とは・・・何だか最悪な気がした。
しかも、立花さんは、だいぶ小柄だ。私と10㎝は違うのではないだろうか。髪の毛をショートボブで少し明るめにしているが、私とは印象がだいぶ違う。亮に口説かれたと言っていたが、亮の好みとはちょっと違う気がする。
「立花さんは、蝦川さんのことが嫌いなんですか?」
「そうですね。嫌いですね。」
「それは、その派遣の方が遊ばれたからですか?」
「お付き合いしている人がいるのに、見境なく声かけて口説いて、最低だと思います。」
「それは・・・そうですね。仕事にも影響が出てるんでしょうか?」
「そこは周りの皆さんが大人なので、何とか上手くやってます。」
そしたら実は蝦川さんって結婚を約束している彼女がいるって聞いて。その彼女も気の毒になあ、だけどこんな人に騙されちゃうなんて、その彼女も頭弱いんだろうな、って思ってたんです。それが、最近、蝦川さんの彼女さんってプロジェクトの統括に抜擢された人だ、って聞いて。優秀なのに、恋愛では頭おかしくなっちゃうんですかね、結局浮気されて振られたんですもんね、バカですよね。」
・・・・・
何なんだ、この人。一方的にすごい言われようだけど、亮に遊ばれたわけではなさそうだし、私が恨みを買うようなことはないはずだ。何を私に言いに来たんだろう。黙ったままの私に、立花さんも無言で私を睨みつけている。
「・・・それで、私に何か御用ですか?」
「いえ。お話してみたかったんです。どんな人なのかな、って。優秀だっていう割に蝦川さんみたいな人間のクズみたいな人に易々と騙されちゃうおバカさんって、興味あるじゃないですか。」
「・・・・」
「おバカさんに好きな人取られるなんて、許せないって思ったし。」
「好きな人?」
「私のこと、聞いてません?林さんとお付き合いしてた立花です。」
亮ではなく、林君か。林君は大阪時代に友達に紹介してもらった人とお付き合いをしている言っていた。社外の人だと思い込んでいたのは私の勝手な想像だが、社内でしかも亮と面識がある人とは・・・何だか最悪な気がした。
しかも、立花さんは、だいぶ小柄だ。私と10㎝は違うのではないだろうか。髪の毛をショートボブで少し明るめにしているが、私とは印象がだいぶ違う。亮に口説かれたと言っていたが、亮の好みとはちょっと違う気がする。
「立花さんは、蝦川さんのことが嫌いなんですか?」
「そうですね。嫌いですね。」
「それは、その派遣の方が遊ばれたからですか?」
「お付き合いしている人がいるのに、見境なく声かけて口説いて、最低だと思います。」
「それは・・・そうですね。仕事にも影響が出てるんでしょうか?」
「そこは周りの皆さんが大人なので、何とか上手くやってます。」