年上同期の独占愛~ずっと側に
入籍、結婚式は伸びたものの、お互いの両親は私たちの結婚をとても楽しみにしてくれている、亮が次男だということもあり、今私が住んでいる実家である両親の家を二世帯住宅に建て直すことになっている。
亮のご両親が建築関係のお仕事に就いているため設計士さんから大工さんまですべて手配してくれていて、明日は朝から設計士さんとの打合せを行うため、亮も来てくれることになっている。
翌日の土曜日、亮と亮のご両親も来てくれて、設計士さんと再集積なスケジュールの打合せが終わり、いよいよ契約することになったのだが、私が用意しなければならい書類が間に合わず、今日は契約できないと事前に伝えてあった。
日頃はとても優しいが、とても短気でもある父は、昼間は亮やご両親もいたので父もあまり言わなかったが、その日の夜、大声で怒鳴られた。
あまりの大声に私も頭にきてしまい、つい言い返してしまう。
「そんなに大声で怒鳴らなくたっていいでしょ!」
「何度も確認したのに用意しておかないお前が悪い。」
「だから忙しかったの!何度も謝ったじゃん!」
「萌々よりお父さんのほうがずっと忙しいわよ。萌々と亮さんの将来を思ってやってくれてることでしょ」
それまで黙っていた母が父の味方をする。
母の言う通りだと私だってわかってる。私が黙ると、父も部屋を出て行った。
私が悪いのは分かっているが、あんなに大声で怒鳴られたのははじめてかもしれない。あそこまで大声を出すことなのか、とイライラしてしょうがない。
亮はご両親を送るため一緒に帰ったので、気晴らしに電話してみる。
「珍しいな、そこまでイライラしてるの」
「だって、とにかく凄かったんだよ、怒鳴り声が。多分あれ、外まで聞こえてたよ。」
「お前、最近頑張ってたもんな。異動したばかりで仕事もまだキツいだろ。オヤジさんも今頃言い過ぎたって思ってるよ。萌々と俺のこと考えてくれてるんだから感謝しないとな。」
亮はいつだって優しく、私の味方だ。先ほどのイライラも嘘のようにおさまり、先ほど別れたばかりの亮にすぐに会いたくなる。
「明日、前に言ってたインテリショップ行ってみようよ。あそこならランチもできるし」
「ごめん。明日仕事なんだ。ベンダ都合で」
「夕方待合せしてもいいよ。ランチじゃなくて夜ごはんでもいいし。」
「時間、読めないんだよね。明日は約束しないほうがよさそう」
仕事じゃしょうがない。わかった、と返事をして電話を切る。さっきまでおさまっていたイライラが、明日亮と会えないとわかると急にまたイライラがぶり返してくる。
でも、亮だってがんばっているのに、わがままを言ってもしょうがない。ベンダ都合と言っていたし、亮だって不本意なのかもしれない。
亮のご両親が建築関係のお仕事に就いているため設計士さんから大工さんまですべて手配してくれていて、明日は朝から設計士さんとの打合せを行うため、亮も来てくれることになっている。
翌日の土曜日、亮と亮のご両親も来てくれて、設計士さんと再集積なスケジュールの打合せが終わり、いよいよ契約することになったのだが、私が用意しなければならい書類が間に合わず、今日は契約できないと事前に伝えてあった。
日頃はとても優しいが、とても短気でもある父は、昼間は亮やご両親もいたので父もあまり言わなかったが、その日の夜、大声で怒鳴られた。
あまりの大声に私も頭にきてしまい、つい言い返してしまう。
「そんなに大声で怒鳴らなくたっていいでしょ!」
「何度も確認したのに用意しておかないお前が悪い。」
「だから忙しかったの!何度も謝ったじゃん!」
「萌々よりお父さんのほうがずっと忙しいわよ。萌々と亮さんの将来を思ってやってくれてることでしょ」
それまで黙っていた母が父の味方をする。
母の言う通りだと私だってわかってる。私が黙ると、父も部屋を出て行った。
私が悪いのは分かっているが、あんなに大声で怒鳴られたのははじめてかもしれない。あそこまで大声を出すことなのか、とイライラしてしょうがない。
亮はご両親を送るため一緒に帰ったので、気晴らしに電話してみる。
「珍しいな、そこまでイライラしてるの」
「だって、とにかく凄かったんだよ、怒鳴り声が。多分あれ、外まで聞こえてたよ。」
「お前、最近頑張ってたもんな。異動したばかりで仕事もまだキツいだろ。オヤジさんも今頃言い過ぎたって思ってるよ。萌々と俺のこと考えてくれてるんだから感謝しないとな。」
亮はいつだって優しく、私の味方だ。先ほどのイライラも嘘のようにおさまり、先ほど別れたばかりの亮にすぐに会いたくなる。
「明日、前に言ってたインテリショップ行ってみようよ。あそこならランチもできるし」
「ごめん。明日仕事なんだ。ベンダ都合で」
「夕方待合せしてもいいよ。ランチじゃなくて夜ごはんでもいいし。」
「時間、読めないんだよね。明日は約束しないほうがよさそう」
仕事じゃしょうがない。わかった、と返事をして電話を切る。さっきまでおさまっていたイライラが、明日亮と会えないとわかると急にまたイライラがぶり返してくる。
でも、亮だってがんばっているのに、わがままを言ってもしょうがない。ベンダ都合と言っていたし、亮だって不本意なのかもしれない。