裏切り
10章・・弁護士1️⃣・・
千亜季side
千亜季・・
「千亜季、住めるようになったのか」
「うん。なんとかね。
家電も家具も届いたから。
ごめんね、哲也おじさん。」
「ん?ああ。たたじゃ、すまさん。」
「クスクスっ、お手やらわかに。」
「なんだ?肩もつのか?」
「う~ん?なんだろうね。
私にも原因があったのかも、と。」
「それは関係ない。
もし、万が一、あったとしても
浮気をしてよい理由には
ならない。
まして義兄の部屋で。
許せないんだ。」
「もう····住めない。
お父さんの部屋に····は。」
「姉さんが、もうお父さんから
離れて千亜季の世界を作りなさい
だって。
俺も、そう思うよ。
お前は、
素晴らしいガーデンプランナーだ。」
「うん····うんっ···あり··が···とうっ···」
叔父さんの優しさと
母の優しさに涙が溢れた。
それからは、離婚届を書かされた。
証人欄には、母の名前があった。
母さんと叔父さんの配慮だろう
「後は、あの男に
慰謝料と義兄が購入した
マンションを駄目にされたから、
引き取ってもらう
3000万円で。
マンションは、
もっと高くて購入したはずだが
価値が下がっているからな。
後、例の女には
精神的苦痛として300万円を
請求する。
全て、俺が動くから
お前は、なにもしなくてよい。
わかったな。
携帯も変えてるんだろ。
それで良い。
マンションにある
必要な物は引き取る日を
決めるから、それからで
大丈夫か?
早くいる物があるなら、
早めるが。」
「う~ん、今は大丈夫かな。」
「そうか。
じゃ、それで話を進める。
なんかあったら連絡しろ。
なにもなくてもするんだ。」
「うふっ、ありがとう。
奥菜弁護士さん、よろしくお願いします。」
と、話して叔父さんの
事務所を後にした。
叔父さんは、一人で事務所を
経営している。
事務の方と助手の方がいるが。
外に出ると
背の高い男性とすれ違った。
うん?どこかで
と、思いながら
男性の邪魔にならないように
路を開けると
男性は、頭を下げて
横を通りすぎた。