裏切り

日曜日は、自分の荷物を片付ける

俺は、市役所からも街中からも
離れた所に部屋を借りた。

千亜季を探し回りそうに
なるから······
都内から離れた。

千亜季が荷物を出した後の部屋を見る

ほとんどの荷物が置いたままに
なっていた。

二人で選んだ家電も
二人で揃えた食器も
もう、一緒じゃないから
要らない
と、言われているようだ。

家具は、千亜季のお父さんの
ものだけ持っていったようだ。

夏海と俺が触ったかもしれない
物は全て要らない
と、哲也さんから言われた。

それと、俺が送った
婚約指輪と結婚指輪
誕生日や行事にあげた品々も
持ち主から放棄され
置かれていた。

俺は、その日
千亜季をさがさないように
夏海からの連絡を避けるために
携帯を変えてから
父親に連絡をした。

離婚に至った訳を聞いて
父親からは、呆れられてしまった。
「だが、もう、子供じゃないんだ
しっかり生きて行きなさい。」
と、言われてしまった。
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