裏切り
14章・・思わぬ出来事

仕事帰りに仕事の仲間達と
飲みに出かけた。

一人の生活にも慣れてきた。

今まで、二人分の洗濯
二人分の食事の準備を
していたから
一人は、楽過ぎる。

気持ち良く飲んで
トイレに席を立つ
化粧直しをして
そろそろ帰ろうと
仲間に伝えようと思い
出たところで男性に
ぶつかった。
「あっ、すみません。」
「あ~と、すみません~」
「もぅ~、先輩、大丈夫ですか?」
酔ってフラフラな男性を
もう一人の男性が
呆れながら支えている。
「どうも、すみません。
大丈夫でしたか?」
と、支えている男性に言われて
「はい、私は大丈夫です。
前を良くみてなくてすみません。」
と、頭をお互いに下げて
顔をあげると
「「あっ。」」
その人は、大典の後輩の辻君だった
て、事はこの酔っぱらいは
大典?
「あの?
あっ、先輩、危ないですから」
辻君は、私に何かを言おうと
したが、大典がズルズルと
落ちていくので、慌てて
私もとっさに支えようとしたが
酔っている男性は重くて
「きゃっ」とつぶれそうに
なった所を
他の腕に助けられて
「すみません。」
と、頭を下げて見ると
ん?どこかで?
と、思っていると
助けてくれた男性が
「大丈夫ですか?
この人、帰したほうが。」
と、私と辻君に言った。
私は、
「私は、大丈夫です。」
と、答えて
辻君は、
「帰ります。」
と、その男性に言うと
「先輩、帰りますよ。
今日は、家に泊まってください。」
と、言うと大典は、
「帰りたく····ない·····
いないん····だ······ち···あき···は···」
と、言う

私は、はっとして
辻君を見ると辻君は、
困った顔をして
「ずっと、こんな感じなんです。」
と、申し訳無さそうに私に言った。
「でも、大丈夫です。
すみません、帰ります。
タクシーまで、一緒にいいですか?」
と、私と男性に言った。
男性は、
「俺は、大丈夫ですよ。」
と、言って
辻君と酔った大典を
抱えて店の外に行く
私は、三人の後を追って
外に出ると
辻君は、タクシーを止めて
大典を乗せていた。

何か言いたそうにした辻君だが
頭をふり
「ありがとうございました。
助かりました。」
と、男性に頭を下げ
私にも頭を下げてタクシーに、
乗り込み帰って行った。
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