裏切り
17章・・経過・・

哲也side


俺はあの日、
姉さんからの電話を受けて
千亜季の元へ行き

泣きながら眠る千亜季を
放置できずに朝まで
千亜季の部屋を出る事が
出来なかった。

朝になり朝食の準備をしていると
「きゃーっ」
「千亜季!!」

千亜季の声に駆けつけると
ベッドの下に倒れていた
「千亜季、大丈夫か?」
「えっ、哲也叔父さん?
ああっ、ごめん、なさい。
あのまま、居てくれたの?」
「悪い。泊まらせてもらった。
俺の可愛い姪が心配でな。
で、大丈夫か?」
「あっ、うん。
目が開かなくて
よく見えてなくて転けただけ。」
「かなり冷やしたりしたんだけどな。
朝食作ってみた。
食べれるか?」
「本当に、ごめんなさい。
叔父さん、ありがとう。

せっかく、叔父さんが
作ってくれたから食べようかな。」
と、言うと
叔父さんに抱き上げられて
「きゃーっ!!」
「大丈夫、おとしゃしない。」
大きな体の叔父さんだから
落とされるとは、思ってないが
高い······

叔父さんにダイニングの
椅子に下ろされて
「あんまり食べれないと
思って、雑炊にした。」
「うふふっ、ありがとう。
本当、叔父さん優しいよね。
良い旦那さんになるよ。」
「バカ言ってないで
温かい内に食べろ。」
「うん、ありがとう。」

そうは、言っても
千亜季は、小さい器の半分しか
食べれてなかった。

そんな千亜季を
洗面所に連れていき
歯磨きをさせてから
ソファーに運び
目を冷やしてやりながら
「なぁ、千亜季
今回の進藤さんの事
俺に少し任せて貰えないか?」
と、言うと
「叔父さんが、職務上やっては
行けないことをやってまで
私の為に話してくれた事は
わかっているの

でもね·····

あの時····あの女性を支えていた
彼の顔が、頭から離れないの。」
と、再び涙を流しながら
話す千亜季に
「そうか。だがな、
なにもわからずに
憶測だけで、終わらせるのは
辛くないか?」
と、俺は言ったが
千亜季は、目におしぼりを
あてたまま、黙っている。

俺は、
「じゃ、俺は帰るな。
寂しくなったりしたら
連絡するんだぞ。
わかったな
それと、千亜季、姉さんに
連絡をしとけよ。
心配していたから。」
「うん。
叔父さん、ありがとう。」
その言葉を聞いて
俺は、預かっている鍵を使い
鍵をしめてから
外に出た。

一度帰って
風呂に入り、仕事をしてから
再び千亜季の部屋に戻った、

千亜季は、困った顔をしながら
笑っていた。

千亜季に無理やり
食事をさせてから
自分は、少し仕事をしながら
事務の子に連絡をして
家から持ってきた寝袋で
眠りにつく。

俺の体は、でかいから
千亜季の部屋のソファーでは
小さくて眠れないから
千亜季は、申し訳なさそうに
しながら、眠りについた。

まだ、目は、腫れていたが
少しは、みられるようになった。

それと千亜季が、怖がるから
俺が千亜季から離れて
千亜季の携帯に電源をいれた。

おびただしい程の
着信とラインにメール

姉からのもの····と
業者から····と
イギリスのローズ先生からのメール

後は、全て進藤さんからだ。

姉には、電話をさせて
ローズ先生にもメールをさせた。
業者は、明日でいいだろう。

進藤さんのは、全て拒否設定をして
全てを削除させてもらった。

翌朝、俺は千亜季に朝食を取らせ
千亜季を職場に送り
なんか、あったら
直ぐに連絡しろ
と、伝えてから

そのまま、まっすぐに
産婦人科に向かった。
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