裏切り

翼side


休憩中に携帯を見る

あの日······
千亜季とのデートに
行けなかった日から····
千亜季と連絡がとれない

何度も、何度も····電話をした
ラインも·····メールも·····

だが·····
折り返しかかることも
ラインも既読にならない·····
メールも······

どうしたんだろう·····
何が····あったのか·····

職場に行くも····日曜日で···休み·······
マンションの場所は、
知っているが部屋までは
きいて····いない·····
(訊いて良いのか、迷ってしまい)

俺は、あの日
俺と梓の姿を見られていたとは
まったく思っていなかった·····

今日連絡なければ
千亜季のマンションの前で
ずっと、待つつもりでいた。

でも····
千亜季からの連絡が
あるかもしれない、と
携帯が手放せず
さすがに、仕事の時は無理だが
休憩中には確認している

吉田さんから梓の様子の報告

えっ、奥菜先生?

千亜季に何かあった?

俺も先生に聞きたい事が
あったから·····
直ぐに、折り返しかけた。

「進藤です。
先日はお世話になりました。
先生にお伺いしたいことが
あったのですが。」
と、言うと
「進藤さん、電話ありがとうございます。
そうですか?私も進藤さんに
お話ししたいことが
ありますので、本日こちらに
来てもらえませんか?」
「今日ですか?」
「何か、ありますか?」
「俺にとっては大事な事で···」
「いや、すみません
千亜季の事ですよね。」

俺の言葉に被せて先生は言うから

「やはり···千亜季···千亜季さんに
何かあったのでしょうか?」
「それも含めてお話をしたい
と、思います。
進藤さんのご質問も伺います。」
と話して、仕事が終わり次第
先生の事務所に向かう事になった。
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