裏切り

夏海side


今日は産婦人科の検診日

あの日、閉店まで大典が来なかった
わかってはいたが······涙が溢れた。

涙もかれた翌日には

私はこの子がいればよい·····と
そして········
母がいてくれたら
それだけで幸せだと思った。
こんな親不孝の私でも
母は、心配してくれる。

先生から
「順調ですね。」
と、言われて嬉しかった。
先生にお礼を言って
里帰り出産をすることを話した。
母と一緒に暮らすことも。

先生は、何か言いたそうだったが
最後は笑ってくれていた。

5ヶ月に入ったら
仕事も辞めて実家に帰る·····と。

診察も終り外にでると
突然、声をかけられた

あっ、千亜季の叔父さんである
弁護士の奥菜さんだ。
奥菜さんの車に乗せられ
話をする。

千亜季に対しての謝罪は
いつか直接、千亜季に言ってと
奥菜さんより

それに、お腹の子の父親の事を
訊かれたが、私の子供です。
と、答えると
腹ただしいのと悲しそうな顔を
してくれたから

もうすぐ、実家に帰る事を
伝えてから
奥菜さんとわかれた。


次の日は、仕事にいき
病院の結果とエコー写真を
店長に見せると
「夏海、お母さんの顔になったね
近頃は、優しい顔になってるよ。」
と、言われて
そうかな、と嬉しかった。

まもなく、実家に帰る。

しばらくすると
奥菜先生から連絡があった。
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