裏切り
18章・・結果・・

哲也side


まったく、どいつもこいつも···が、
俺からでた言葉だった。

安部さんは、
あの頃と違っていて
駆け引きなしで
千亜季に対して謝罪をしていた。

彼女は、
あのバカ男を見切ったようだ。
それが、懸命だと思う。

あいつさえ
きちんとしていたら
千亜季も安部さんも傷つかずに
すんだはずだ。
まあ、手がすいたら
少し痛い目にあわすかな

その前に
進藤さんからの依頼は終了した。

進藤さんに先程連絡をした。
進藤さんの元奥さんと彼氏の
方も進藤さんが話をつけたらしく
二人は、この結果を踏まえて
双方の両親に挨拶をして
籍を入れるらしい。
進藤さんは、
「俺は、自分の為に動いただけです。」
と、言いながら、嬉しそうだった。
「奥菜先生、
早速で申し訳ありませんが
千亜季さんと1日でも
早く会って話がしたいです。」
と、言うから
「そうですね。
早急に動きます。
必ず連絡しますから
勝手に動かないように。
あいつは、逃げたら掴まらないから」
と、本心を言うと
「はい、待ちます。
ですが、私にも限界が·····
不安なんです。
千亜季さんを失ったのでは?と。」
「クスッ、あ~失敬。
翼さんのそんな声をきけて。
本当に千亜季が関わると
表情が豊になるのだな
と、嬉しく思って。」
そう話すと翼さんは、
嬉しいやら、複雑やらと
言いながら電話を切った。

俺は、その日の仕事をバタバタと
片付けてから
千亜季に食事の誘いのラインをしてから
一本だけ電話をかけた。

相手は、安部さんだ。
明日会う約束をした。
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