裏切り
大典side
千亜季の叔父さんである
哲也さんが市役所に訪れた。
総合案内所からの連絡に
急いで降りて行くと
哲也さんは、ジロリと俺を見て
吐き捨てるように
「急ぎ話をしたい。
ここで話しても良いが。」
と、言われて
市役所前のカフェでと
お願いした。
直ぐに辻に連絡をして
カフェに向かう。
哲也さんからの話に
絶句をする·······
俺の子?·····
「お前、嫌、佳山さんは
安部さんからの連絡を無視
しましたよね。
どんだけ、屑なのか。
まぁ、いい。」
と、言って
夏海から、認知は必要ない
俺から子供に対して関与しない
と言う書面を見せられて
サインと母音を押さされた。
なにも、考える暇もなく·····
養育費は、必要ない
子供に対して俺になにかをしてもらい
たくないとの見解だ。
だか慰謝料として
500万円を請求された。
夏海が仕事を辞めないと
行けなかったことに
引っ越し費用や諸々······
本当なら、もっと請求したいくらいだと
哲也さんに言われた。
だが千亜季への支払いで足りない
とかは、あり得ない
と、言われた。
月々の支払いもダメ。
との事だった。
最後に用意ができ次第連絡するように
言われた。
俺は、父親に全てを話した。
父親から、一度帰ってきちんと
説明しなさいと言われた。
電話ですませられる話しではない。
今週末に帰る事を約束した。
哲也さんから、別れ際に
「お前は、自分の仕出かした事の
重大さがわかっていないようだな。
そんなお前には、人を愛する資格もないし
お前は、自分自身だけが
一番大事なんだとわかる。
自分さえ良ければ良いと言う考えを
改めないとお前には幸せはない。」
と、言われた。
本当に、そうだろうか?
だが····
千亜季を愛しているのに
夏海に流され
快楽を味わっていた。
二人の女を自由にできて
図に乗っていたのは、確かだった。
哲也は、大典自身は、
どうでも良いが
大典の父・大吾さんは、
職人気質の良い人だ。
そんな大吾さんに負担を
かけるのはつらかったが
大吾さんに叱られたら
少しは、反省もするのじゃないかと
思ったのだ。