渇愛の姫
「…嫌な夢。」
隣を見ても誰もいない。
「結愛ちゃん、おはよう」
「おはよう、蒼空。…皆はまた出かけてるの?」
ここへいてもいいと言われ、もう1週間が経つ。
そしてここ3日ほど、起きても隣には結雅がいない。
そして部屋へ来ても蒼空だけがいて、玲緒も新も毎日のように出かけている。
ここがどういう所か、結雅達がどういう人達なのかも全部聞いた。
全部聞いた上で、それでもここにいたいと思えるか?と聞かれて私の答えはYESだった。