渇愛の姫


なのに朝起きても冷たいベッドに1人きり。


…結局寂しいんだ、私は。



「結愛ちゃん?」

「あっ、ごめん…聞いてなかった」


最近よく昔の夢を見る。
だからか、朝起きたら誰かに……わがままを言うなら結雅にそばにいて欲しかった。



「大丈夫?顔色悪いけど…」

蒼空にも心配かけてばかりで悪いな…そろそろ諦めなきゃ。



「ねぇ蒼空、私1回家に帰ってもいい?」


「家?じゃあ送っていくよ」






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