渇愛の姫


「結愛ちゃん?!やっと帰ってきた!!」


「玲緒、汚い顔で結愛に近づくな」


…なんだろう、この状況。

倉庫に入った瞬間、下にいた蓮司たちも安堵の表情。

ちなみに蓮司達とはここ数日で仲良くなった。

全員の名前覚えて、呼んだ時は泣いてた人も居たっけ。



それは置いといて、泣いてるといえば上に来たら半泣きで玲緒が走ってきたりもしたけど…本当に何があったんだろう。


「…なるほど。」


蒼空は何かを理解したように総長室と書かれた部屋に入っていく。



するとその後物凄い音と共に結雅が部屋から出てきた。


その後ろには意地悪に笑う蒼空も見える。





「ゆう…」


相変わらずこの人は私の言葉を遮ってくるな…。




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