渇愛の姫


「ここだよ。」

たくさんのお墓がある中で、紙に書いてあるお墓のところを見てみると2人の人が立っていた。


「…場所、聞いたのか。」

この場所は新に聞いた。

几帳面な性格の新は地図を書くのも上手で、見やすくて助かる。



「私、行ってくるね。」

特に止めもせず、結雅はバイクに跨ったまま。

きっとあそこにいる人達が梓さんのご両親だろう。


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