渇愛の姫
「けほ、っ」
絶対咳払いなんてするか、と意地を張ったのはいいんだけどやっぱり黒板消しの粉は喉にくる。
「キャハハハ!真っ白じゃん!ブスがマシになったよぉ〜?」
せっかく綺麗に髪も整えてきたのに、これじゃ台無し。
「はぁ…」
てかなんで私が黒板消してんだろ。
消さなきゃ困るの女子軍団なのに。
「おい逃げんなよ!!」
ゴリ……森山さんに追いかけられようとしたけと、近くにあった机を蹴ってそれを阻止した。
流石に追いつかれたら何されるかわかんないし、ここは安全な保健室に…