渇愛の姫


「それに結愛さん、こんなに居んのに俺ら全員の名前覚えてくれたんすよ…」

「あれはマジで泣いた…」

「今思い出しても泣けるわ…」



…なるほどね。



「結愛ちゃんらしいな〜」

笑いすぎてでた涙を拭きながら、玲緒が言った。


本当に結愛ちゃんらしい。







「…来たい奴だけ来い、だったよね?」


こんな状況なのに口角が上がる。


こんなにも胸が踊る喧嘩に行くのは何年ぶりだろう?







< 164 / 222 >

この作品をシェア

pagetop