渇愛の姫


生殺しというのが一番苦しむというのが分かっているらしい。


「もう目に光がないね。…壊れちゃったかな?」


私の目へと手を伸ばしてくる男の手を避け、目を閉じた。



「そうやって静かな君も好きだけど……もっと助けて助けてって無意味な叫びを呟く君も好きだったよ。」



助けて、と叫んでもきっと届かない。

それにもし、助けに来てくれたって…それが私の望んだ結末になるとは思えない。



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