渇愛の姫


「君の光が、一筋だけ見えるかもね?…まぁ、一筋の光なんて消されちゃうけど。」


久しぶりの階段は登れなくて、半分引きずられるように登らされた。


そして…久しぶりの窓から漏れる光を浴び、目が眩んだ。





「あっははは!!本当に1人だ!…バカだなぁアイツ。」


私を離さない男の視線の先を見た。




















「…ね?いるでしょ?」












───一筋の光が、見えた。










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