渇愛の姫


「結愛!!」


その声は、いつも私を揺らがせる。



「ゆう…が…」


何人もの人たちを振り払い、そこに立っていた結雅は私の目をしっかりと見ていた。



「余計な事考えんじゃねぇ。」


こんなに大きな声で話す彼を想像すらした事がなかった。



そして──彼の後ろは、光に照らされた。










































「お前は俺が助ける。」















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