渇愛の姫


「逆に感謝してほしいくらいなんだけど…?俺は父親に売られて好き勝手に使われてたのを拾ってやったんだからさぁ…!」


初めて聞く、結愛の過去。


この男の口から軽く述べられるほどの事ではないはずなのに、ペラペラとコイツは喋る。





「俺が拾ってやんなかったら今頃抱き殺され「もう黙れ。」




理性が、なくなっていく。

このまま、もし。

もし結愛が…─────






「結雅、もうそれくらいにしといた方がいい。」


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