渇愛の姫


結雅side


「結雅、流石にもう寝ないとヤバいって!結愛ちゃんは俺らがついてるから!」


結愛が眠るベッドの横の椅子に座る俺を、病室から出そうとする玲緒。


…結愛が意識を失ってから、やがて2週間が経つ。



「もう無理なんじゃない?」と諦めたような口調で言っていた看護師を新は嫌った。

蒼空は総長不在の倉庫にちょくちょく行って、様子を見ている。



…玲緒は、ずっと俺に寝ろ寝ろ言ってくる。




< 189 / 222 >

この作品をシェア

pagetop