渇愛の姫



大切な奴がいなくなるのはこんなにも恐怖を煽るものだと、改めて思った。



「頼む…」


もし、夢の中で抜け出せない深い闇にいるのなら。





「何度だって、俺は───」






この手を、伸ばす。










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