渇愛の姫
「いいじゃんいいじゃん、その気にさせるからさ。」
その自信がどこから出てくるのかわからない。
この男のいい所なんて顔と金だけ。
「…執拗い。」
どうせノるだろうと思われていたのか、緩く掴まれていた手はすぐに離せた。
「なに?今日は野外でヤりたいわけ?」
男の目付きが変わった。
気持ち悪く私の体を見定めるかのような目に。
「はぁ…」
本当に執拗い。
1回関係を持っただけでなにか勘違いしてるみたい。