渇愛の姫


「こわ、かった…」

「悔しくて、苦しくて、…寂しかった。」


なんで私がこんなことされなきゃいけないんだろうって、ずっと考えてた。

けどなにも思い当たらなくて、そこでまた悔しくて。



「もうこのまま、死んじゃうのかなって、思った…」


そう言うと結雅の抱きしめる力が強まった気がする。




「………」



行動だけで何も言わない結雅。

それはあずささんという人に関係すること?それとも…。





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