渇愛の姫


玲緒side

───

約1年前。

「××高校から転校してきました、東堂 梓です。よろしくお願いします!」


第一印象は“元気で可愛い子”


けどどこか手を出しずらく、多分男の中では高嶺の花ってやつだったと思う。



「玲緒が声かけないとか何事?」

俺でも周りからそう言われるほどだった。







「今日は少し冷えるね…」

俺達のたまり場、屋上。
そこからは色んなものが見えて、雨の日以外は大抵そこにいた。




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