渇愛の姫



「もう帰んの?まだやろーよ。」


ベッドの周りに散らかった服を拾い、着ようとすると男に肩を掴まれた。



「疲れた。もう無理。」


それを振り払い、前のボタンを途中まで閉めて部屋を出た。

幸い素っ裸の男はすぐには追って来れない。






「はぁ…っ疲れた…」


走ったのなんて何年ぶりかな。
脇腹がすごい痛い。






< 5 / 222 >

この作品をシェア

pagetop