渇愛の姫


「なんなんだよその態度はっ!!」




「あれはヤバいって…」

フェンスを掴む手が強まり、蒼空の後を追うべく俺と新が動いた時誰かの声がした。


「どこの高校もくだらないことしてるのね。」


凛としていて、透き通った声。
ここまで少し距離があるのに確かに聞こえた。


「立てる?よし、保健室行こ!」



東堂 梓

その子は正義感にも溢れていた。






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