渇愛の姫


「…っ」

またこうなっちゃった。

口が食べ物を受け付けない。



「はぁ…」

こうなるってわかってた、なんてウソ。


もしかしたらそばにいてくれるかな、なんて淡い期待を抱いてた。

少し優しくされたからって、私ってこんなに単純な女だっけ?











「──もしもし。」

『あ、結愛ちゃん!最近連絡取れないから心配してたんだよ〜!』



…どうせ目的はわかりきってる。



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