渇愛の姫


「結雅、結愛は?」

電話を切ってすぐ新が結雅に聞いた。


何も答えないけど、飲み終えた缶を潰す様はかつての結雅そのもので。



“静かなる怒り”

感情をあまり表に出さない結雅が、本当にキレた時の感じ。






















「…行くぞお前ら。」



──帰ってきた、あの結雅が。










蒼空side end



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