渇愛の姫


「はぁっ…はぁ…」


最悪。


嫌な夢のせいで中途半端な時間に起きたし、汗はすごい。



「お風呂入ろ。」


このままじゃ学校にも行けない。
またあの背中の傷とキスマークを見なきゃなのは嫌だけど仕方ない。







「…少し早いけど、出よ。」


髪型もメイクもばっちり。












「行ってきます」



タンスの上にある写真立ての中で笑う女の人に微笑みかけて家を出た。








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