fairy tale syndrome
ピーターパン症候群
俺はとある会社で働くサラリーマンだ。この会社のヒーローになろうと今日も頑張って働くぞ!!

今日は大事な社内での会議がある。今日のために色々案を考えてきた。俺にみんなが注目してくれるといいな。

「では、この案について意見を述べてほしい」

会議室に部長の声が響く。俺は「は〜い!!」と元気よく手を挙げた。みんなが僕を見ている。よしよし、いいぞ!!

「この案は、戦隊ヒーローをこの会社で作って解決しましょう!もちろん主役のレッドは俺で!!ヒロインのピンクは社内で美人で有名なほのかちゃんにしましょう!それで悪役はーーー」

「ちょ、ちょっと君!何を言っているんだい?学校の学芸会の出し物を決めているんじゃないんだよ?」

部長や他のみんなが俺を怪訝な目で見つめる。何がそんなに変なんだろう。とってもいい案じゃないか。

「だからですね!!」

俺がまた説明しようとすると、「いや、君はもう出て行ってもらっていいよ」と部長が言う。周りも変な目で見てくるし、気分が悪くなって俺は舌打ちをして会議室を出た。
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