チョコレートみたいな恋
カフェで話をしながら、温かい飲み物を飲んでいる。俺はカフェオレ、柚葉ちゃんは生クリームが上に乗っているココア。

早速、貰ったキーホルダーをリュックにつけてみる。キャラクターの他にもキラキラした飾りがついていて何とも可愛く、お揃いで付けていれば、きっと目立つ。俺には可愛い過ぎるかな?

カフェで少し話した後、駅までの道程を歩く。互いのリュックに付けられたキーホルダーは歩く度に揺れているのが分かる。

「……チョコレート、溶けてないかな?」

「大丈夫じゃないかな?外は寒いしね」

リュックの中のチョコレートの袋を気にしている柚葉ちゃん。外気温はとても寒いので大丈夫だとは思うけれど……、カフェやショップは暖かかったから心配なのも分かる。

「優真、ごめんね。チョコレート失敗ばっかりして、トリュフが5個位しか入ってないの。生チョコもガトーショコラも上手に出来なくて…ごめんね…」

歩きながら、しんみりと話す柚葉ちゃん。

「え?手作りしてくれたの?」

「そうだよ。祥平と紗夜ちゃんの友チョコは買って来た物で、優真のは手作りなんだよ。優真のも買った物を用意すれば良かったんだけど…どうしても手作りしたくて。チョコレート作ったのも初めてだし、料理も得意じゃないから下手でごめんね。しかも、失敗しちゃったから少しでごめんね…」

マジで?俺のだけ手作り?しかも、祥平のは友チョコだって!今までは幼なじみの祥平が柚葉ちゃんの格付けランキングで上だと思っていたけれど、いつの間にか俺の方が上じゃん!

手作りチョコレートなんて、最高のプレゼントだよ。
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