王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
詩音先輩のことを好きになっているってことだよね。
「うん、じゃあ遠慮なく」
優しく抱きしめてくる先輩に、胸のドキドキが抑えられない。
「っ…抱きしめるだけじゃ足りないかも」
気がつけばいつの間にか、詩音先輩の顔が目の前にあって…。
チュッ、と音を立てて、触れるだけのキス。
「っ…!せ、せんぱっ…」
不意打ちは、やめてほしい…っ。
「絶対、渡さないからね」
先輩がボソッと何かを呟いたけど、それが何を意味するのか…私にはわからなかった。