王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
和也side
行った…か。
水瀬のもとへ向かった芙羽梨を確認し、俺も生徒会室へ向かう。
はぁ…芙羽梨にやっと会えたと思ったらこれか。
「あっ…!相川くん…!まだ帰ってなかったんだ?」
階段を降りようとすると、クラスの女子が声をかけてきた。
「あぁ」
「よかったら私と一緒に…」
「ごめん、ちょっと用事があって遅くなるから。また明日な」
「えっ…ちょっ…!」
焦った女子を無視して、そそくさと階段を降りていく。
きっと俺と帰ろうとしたんだろう。
だけど、用もあるしそれ以前に芙羽梨以外の女子に興味の欠片もない。