王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
詩音side
-パタン
「はぁ…やっと帰った」
今の今まで、芙羽梨の幼馴染みとやらの相川くんと喋ってた…なんて穏やかなものじゃないけど、そんなこんなしてたらこんな時間になってしまった。
本当は芙羽梨と一緒に帰りたかったのに、担任に呼び出されて生徒会の仕事について話された。
その上、相川とかいう芙羽梨の幼馴染みに放課後を約束され…ついてないにも程がある。
さて、帰るか…芙羽梨も今日は久しぶりに友達と帰ったらしいし…。
「あ、もしもし柏木?もうすぐで生徒玄関なんだけど…うん、裏門で待ってて」
歩きながらいつものように柏木に電話して、裏門で待っておくように伝えた。