王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】


「えっ、嘘!香月生徒会長だ…っ!ラッキー!」




外に出ようとしたら、女子生徒の声が聞こえて振り返る。




「今帰るんですかっ?お疲れ様です!」




この子は…後輩かな。




はぁ…疲れてるのにまた更に疲れるようなことをしないでほしい。




明らか様に僕に好意がある後輩の女の子に、 にこりと笑顔を作る。




「ありがとう。もう完全下校の時間だから、遅くならないうちに帰ってね」




「はい…!」




そう言うと、パタパタと帰っていった。




「…はぁ…ほんとについてない」




ため息を零しながら、柏木のもとへ向かう。

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